始めよう!今日からできるエコライフ

海は何のためにある?

精神的に落ち込んだ時や、なんとなく気分がスッキリしない時、
筆者はよく海に出かけます。
海を見たからといってどうなるんだと言われてしまえばそれまでですが、
目を閉じたまま、規則正しく寄せては返す波の音を聞いていると、
自分の心の澱を洗い流してもらえるような感覚を覚えるんです。

 

筆者の自宅から海までは、車で30分くらい。
人によっては、海まで出るのに半日近くかかってしまう
という方も多いでしょう。

 

「海は遠い」というイメージがある方も多いかもしれませんが、
実は、地球表面の約71%は海。
陸地部分よりもず〜っと広いんです。

 

太陽系の中では、地表面に水が存在するのは地球だけ。
地球が「水の惑星」と呼ばれるのは、海があるからです。

 

でも…
海って一体何のためにあるのでしょうか?

 

エコライフを実践する上で、
自分たちの生活と海のつながりを理解しておくことは非常に大切なこと。

 

海の役割をみていきましょう。

 

 

○淡水の供給源としての役割
海水は太陽の熱で蒸発し、その水は上空で冷やされてやがて雲となり、
最終的には雨や雪となって地上に降り注ぎます。
そして、河川に流れ込み、再び海へと還ってくるわけです。

 

この海から始まる「水の循環」は、
私たち生物にとって必要不可欠なもの。
私たちの身体は、水がなければ生命を維持することができないのです。

 

 

○二酸化炭素(CO2)を吸収・貯蔵する役割
温室効果ガスの増加による地球温暖化の問題がクローズアップされる昨今、
CO2の排出量を減らすエコライフを実践している方も多いことでしょう。
節電エコライフに取り組む家庭が1件でも増えることが、
CO2を減らすための貴重なアクションとなります。

 

ところで、話題のCO2ですが、実は、
海の生物にとっては非常に重要なものなんです。

 

海の表層では大量のCO2が海水に溶け込み、
これは海の中の植物プランクトンの光合成に利用されます。
そして、多くの海洋生物の身体を構成する元として使われます。
やがてその死骸はマリンスノーとなって海の深層に貯蔵されます。
(この仕組みを「生物ポンプ」と呼びます)

 

海に吸収されるCO2の量は、
地球上の森林が吸収する量の約60%にも相当するのだとか!
こうしてCO2が海に吸収されることは、
大気中のCO2を安定させるという意味もあるのだそうですよ。

 

 

○海洋資源を育成する役割
海に生息している植物プランクトンは、
海水中のCO2と水から酸素と糖を作り出します。

 

CO2+H2O⇒[CH2O]+O2

 

つまり、海洋生物の身体を作る元になっているわけです。

 

エコライフの中では、ともすればCO2は悪者のようにみられがちですが、
必要だから地球上に存在している物質なんですよ◎

 

 

○気候を安定化させる役割
海から始まる水の循環は、陸上に雨を降らせ、大地を潤します。
この恵みがなければ、陸上や川の生物は生息することができないでしょう。

 

また、海水が蒸発して雲になる際に生じる気化熱で大気が冷やされ、
海から大気に熱が供給されます。
これは、気温や気候を安定させる上で重要な熱交換です。

海を守るためのエコライフ

海は、水の循環を通じて生物の命を支えています。
この海を守るために、私たちができるエコライフってどんなことでしょうか?

 

やはり、第一に挙げられるのは、水質汚染の防止です。
海や川の汚染の約7割は、一般家庭から出る生活排水だと言われています。
食べ残した物をそのままキッチンの流しに捨てたり、
環境負荷の大きい成分を使った洗剤やシャンプーを大量に使用したり…。
もちろん、下水道が普及している地域では
下水処理場で処理されてから川や海に放出されるわけですが、
日本の下水道普及率は2008年の段階で約85%(浄化槽含む)に留まっており、
100%には達していないのが現状です。

 

海に汚れた水を流さないためには、
次のようなエコライフを心がける必要があります。

 

・味噌汁やジュースを飲み残さない。流しに捨てない!
・残飯は流しに流さない!
・食器の油汚れは、不要な布や新聞紙でふき取ってから洗おう。
・洗剤の使用は最小限にとどめよう。
・お風呂の残り湯は、洗濯や掃除に利用しよう。
・米のとぎ汁は食器洗いや野菜のあく抜きなどに再利用しよう。

 

 

海の水を守るには、
まずは生活排水を見直してエコライフに努めることが不可欠。
私たち1人1人が水を汚さないエコライフを工夫することで、
救われる命があるのです。

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